2011年7月19日

『アンドロイドの館』

ずっと先の未来に、もしかしたら"ロボット"が新しいネットワークメディアデバイスになるかも知れない…

自分の話し相手として、いま聴きたい音楽や懐かしい映像を自動的に再生してくれる相手として、将来、その役目を果たす可能性を感じさせるロボット…あくまで個人的な予想ですが、十分な可能性を持っていると感じています

7月13日から16日まで、その人間型知能ロボットの展示(実験)があり、実際に会いに行ってきました

『アンドロイドの館』
構成・演出:齋藤達也 (東京芸術大学・ATR)・石黒浩(ATR・大阪大学)
主催:ATR石黒浩特別研究室
協力:大阪大学石黒浩研究室

なんとも不思議な演出で、築100年の長屋バーに最新系人型ロボット(アンドロイド)が登場!
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-石黒教授とATRによるグローバルCOEプログラム「認知脳理解に基づく未来工学創成」の成果。ロボットは「ジェミノイドF」と名づけられ、女性の形で大きさは座った状態で高さ140センチ、重さ30キロ。歩くことはできないものの、みけんや、目、口、あご、肩など上半身の9カ所を空気圧の力で動かすことができる。表情のほか、首の角度を変えたり、お辞儀もできる。遠隔地にいる操作者が、ロボット自身の表情やロボット正面の状況を画面に写し出すコンピューターに向かって話しかけると、音声と操作者の表情などがインターネット回線経由でロボットに伝わり、同時進行で再現される-
引用:毎日jp『ロボット:実在の女性そっくり 映画「サロゲート」の時代到来も間近?』10/4/3


過去と未来が交錯する空間での不思議体験…


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『アンドロイドは歩いたり、飲み物を運んだりはできない。ただ客から注文をとったり、話しをしているだけ。それでもアンドロイドは機械じゃない。アンドロイドという人になれる。』[1]


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『路地裏にある古い長屋の小さいカフェ。その片隅にアンドロイドが座って客を出迎える。ただ客ととりとめのない話しをしているだけなのだが、それがごく自然で、しばらく時を過ごすと当たり前のような日常にかんじられてくる。』[2]


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『路地裏のカフェにはいろんな人がふらっとやってくる。役者、教師、アーティスト、学生、‥そんな中にアンドロイドがいても、それほど不思議なことでは無い。アンドロイドが街に住み出すとしたら、そんな場所からかもしれない。』[3]


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『アンドロイドはなぜか,古びた長屋のカフェによくなじむ.街や家のあちこちに,懐かしさや人の影を感じる.そういった雰囲気に包まれると,アンドロイドにも人の陰が映し出される』[4]

(※ [1]~[4]の台詞は、Twitterで石黒教授が『アンドロイドの館』について、つぶやかれた一部です)

このカフェへ同じ時間帯に参加されていた方たちとアンドロイドとの会話は、人と話すものと同じように自然なものでした。ただ、
・どのようなカラクリでロボットが動いているのか?(どうしても理屈を求めてしまって…)
・眼は動かないのか(顔の表情が若干乏しい…)
などの意見もありました

子供たちは、ものすごく怖がる子と仲良くなる子にはっきり分かれるようです(^^;

<動画>
カフェでアンドロイドが注文を受けています



これらの実験は、学校などの研究室で作り出された環境ではなく、現実の世界で行われることで、そこで解くべき問題を見つけ出すことも目的のひとつだったようです

『アンドロイド』が実社会で活躍するには、さらに豊かな表情をもつロボットへ改良され、一般の人たちの手に届く価格帯販売が望まれます。それはさておき、とても面白い体験ができました(^^

この実験を経て、今後の発展に期待です~♪

<関連サイト>
大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 知能ロボット学研究室(石黒研究室)HP
Twitter - @hiroshiishiguro (石黒浩)
cafe bar ポコペン

<関連記事>
毎日jp『ロボット:実在の女性そっくり 映画「サロゲート」の時代到来も間近?』2010/4/3

<過去記事>
『アンドロイド』(動画) 2010/05/03
『Telenoid(テレノイド)』2010/11/23

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